一般社団法人
大学スポーツコンソーシアムKANSAI
Kansai Collegiate Athletic Alliance
大学スポーツをNEXT STAGEへ
大学スポーツをNEXT STAGEへ
大学スポーツコンソーシアムKANSAI設立趣意
大学スポーツと呼ばれる範疇には、教育課程としての体育・スポーツ実習だけでなく、課外活動にまで及ぶ多種多様な学生の活動が含まれ、そこには、学内関係者だけでなく、様々なステークホルダーが関係している。「する・みる・ささえる・つくる」など、学生は、スポーツとの多面的なかかわりを通じて、様々なことを経験し、知識やスキル、価値を享受する。課外活動としての大学スポーツは、これまで高い競技力を有するアスリートやそのアスリートを支える優秀な指導者を数多く輩出してきた。近年では、大学が保有する人的・物的・知的資源をコミュニティの活性化に活かそうとする期待も高まっている。基本的に課外となるスポーツ活動は、学生や競技団体の自主性や主体性に委ねられているが、地区レベルの大会やリーグ戦に際して、試合会場確保の困難さから授業開講日である平日に試合が開催され続けるような事態が発生している。また大会やリーグ戦の開催場所や期間によっては、学生が相当な経済的負担を負っているケースも少なくない。さらには、スポーツ推薦制度をはじめとした大学間の競技成績優秀者の争奪戦の熾烈化、勝利至上主義への偏重がもたらす体罰問題、競技中心の学生生活による学業成績の低下といった問題もかねてから指摘されている。課外活動にともなう学生生活に及ぼす様々な負担軽減、学業との両立やキャリア形成なども見据え、高等教育機関として育成すべき「人財」輩出の観点から大学スポーツの在り方を改めて問うべき時期を迎えているといえる。
大学スポーツは、様々な課題を抱えながらも、我が国のスポーツ振興のみならず、将来を担う若者の人格陶冶や人材育成において、重要な役割を担ってきたことは疑いの余地もない。少子化にともなう入学者確保のための大学間競争が熾烈化し、大学のブランディングや魅力づくりについては、確かに各大学の自助努力も必要であろう。しかしながら、大会やリーグ戦の開催日程や各地区の選抜選手による強化合宿の日程調整など、単独の大学で競技団体と交渉し、問題解決を図ることは容易ではない。また国公立だけでなく、私立大学においても未来を担う「人財」を育成する高等教育機関としての公共的な役割を鑑み、互いに競い、高め合うところは高め合いながらも、歪な競争による「一人勝ち」の構図を創るのではなく、緩やかでありながらも高等教育機関の使命を果たすべく、強い信念に基づいたネットワーク組織の形成が求められると思われる。
このようなことを勘案し、各大学がこれまで高等教育機関として積み重ね、蓄積してきた大学スポーツにかかわる英知を、健全なる大学スポーツの機能化のための「共通の財産」として分かちあいながら、様々な関係者とも連携して、さらなる大学スポーツの発展をめざすための「仕組み」を構築する必要がある。これまで関西地区の複数大学が、大学スポーツ振興にかかわる会議や検討会を重ねてきたが、1つでも多くの大学が密接な連携を図り、大学間の英知を結集させて上記のような課題を解決し、ひいては関西地区の活性化に資することを目指すことが望ましいと思われる。このような意図に基づく大学横断型の連合体組織・機構として「大学スポーツコンソーシアム KANSAI(以下、コンソーシアムと記す)」を創設するに至った。
代表理事 伊坂忠夫
大学スポーツコンソーシアムKANSAIの特徴
CHARACTERISTICS
トップダウンではなく、プラットフォーム型、ネットワーク型の組織
学・産・官・民の協働により”する・みる・ささえる”の循環を創造